おらしょ こころ旅

Vol.251

別れ話は晩春の嵐のように

2019年5月13日 公開

今日は、2月14日のバレンタインデーから88日目にあたるメイストームデー(5月の嵐の日)という記念日。

なじみがないという人も多いと思いますが、別れ話を切り出すのには最適な日なんだそうです。

5月は温帯低気圧が急速に発達し、暴風雨や竜巻などが発生しやすくなります。そんなときに別れ話をすると、二人の関係は晩春の嵐のように大荒れになる。

だから「メイストームデー」なのでしょうか。

たしかに付き合い始めて88日(約3ヵ月)くらい経つとお互いの欠点が見えてきますよね。そうすると二人の関係がしっくりこなくなって、そろそろ別れようかなという想いもわいてくる・・・。

そんな人のために「別れ話を切り出すのなら今日がいいですよ」というわけです。よけいなお世話のような気もしますけどね。

この記念日の起源はどうやら日本のようで、立春から88日目の頃に霜が降りにくくなるという意味の言葉「八十八夜の別れ霜」にちなんだものらしいのです。

八十八夜といえば茶摘みの時期。この頃のお茶は品質がよく、飲めば長生きするといわれています。

長崎県の代表的なお茶の産地である東彼杵町は長崎街道の彼杵宿として栄えたまち。

日本二十六聖人が長崎に向かうために船に乗せられた乗船場跡や、旧大村藩内に残るものとしては数少ないキリシタン墓碑もあります。

初夏の陽気に誘われて出かけてみませんか。新茶とともに潜伏キリシタンの歴史も味わってみてください。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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