Vol.448
2023年3月20日 公開
3月20日は「LPレコードの日」。1951年(昭和26年)のこの日、日本初のLPレコードが日本コロムビア株式会社から発売されたことにちなんで制定されたそうです。
「LP」は「Long Play」の略で、当時は「長時間レコード」と呼ばれていました。
毎分約33回転、直径12インチ(30cm)、収録時間は30分。材質が樹脂からポリ塩化ビニールになったことでより軽くて丈夫になり、長時間の録音が可能になったようです。
中学生や高校生の頃に小遣いを貯めて好きな歌手やバンドのLPレコードを買った思い出がある人も多いでしょうね。
レコードは大衆に愛される音楽メディアとして長い間人々に親しまれてきましたが、のちにカセットテープやMD、CDなどの登場によりしだいに衰退。
さらに今ではストリーミングによる音楽配信サービスが主流になるなど、音楽業界も大きく様変わりしてきました。
そもそも「レコード」とは「記録」のこと。レコード盤に限らず、情報を記録するどんなメディアにも共通する言葉であるともいえます。
日本の禁教下において口伝で受け継がれてきたキリシタンの折りの言葉「オラショ」も近年では音源化されて聴くこともできますし、これをテーマにした楽曲も誕生しています。
その一つが、合唱曲「『おらしょ』カクレキリシタン3つの歌」。
男声合唱と混声合唱のバージョンがあるようですが、日本の伝統音楽と西洋の音楽が融合したこの楽曲は民謡のようでもあり、賛美歌のようでもあり、聴く人を不思議な世界へと誘ってくれます
海を眺めながら聴くとさらに感動が深まりそうな3つの歌。興味のある方は聴いてみてください。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)