3月14日は、円周率の近似値「3.14」にちなんで「円周率の日」。さらにそこから「数学の日」にもなっているようです。

円周率、π（パイ）･･･懐かしい響きですね。小学校高学年か中学生になってから習ったような気がしますが、その後、「3.14」のあとに続く数字を何桁もおぼえている友人がいて驚いた記憶があります。

「円」といえば日本の通貨単位ですが、それまで使用されていた両、分、文にかわって円、銭、厘という単位が導入されたのは1871年のことでした。

この頃は郵便制度の開始、廃藩置県、学制公布、地租改正など、欧米先進国にならってさまざまな近代化政策が進められましたが、江戸時代の身分制度を廃止して差別されてきた人々を平民と同じ身分にする解放令や、キリシタン禁制の高札撤廃などが社会全体に浸透し、人々の意識が変わるまでには多くの時間を要したといわれています。

話は「円周率」に戻りますが、現在ではスーパーコンピュータの出現によって円周率は62兆8000億桁まで求められるようになったそうです。すごい数字ですが、結局割り切れないところに何か不思議な魅力を感じてしまいます。

そういえば3月14日はホワイトデーですね。2月にチョコレートをもらった人は本命でも義理でも今日中にお返しを用意しておいたほうがいいかもしれません。そういった気持ちがきっと人間関係を円滑にしてくれるのでしょうから。

（文：ヒラモトヨシノリ、イラスト：ナカムラタエ）