おらしょ こころ旅

Vol.443

日本遺産

2023年2月13日 公開

213日は「日本遺産の日」です。

有形、無形の文化財を生かして地域の魅力を発信する「日本遺産」制度の認知度向上をめざして201912月に制定されました。

2月はゴールデンウイークや夏休みの旅行先を選ぶ宣伝効果の高い時期であること、親しみやすさ、覚えやすさから「にほん(2)いさん(13)」の語呂合わせでこの日に決定したそうです。

日本遺産は、わが国の文化、伝統を語るうえで欠かせない魅力ある文化財群を地域が主体となって総合的に整備、活用し、国内外に積極的に発信することにより地域の活性化を図ることを目的としています。

現在、全国で104件が認定されており、そのうち長崎県には4件の日本遺産があります。

「国境の島 壱岐・対馬・五島 ~古代からの架け橋~」は、日本本土と大陸の中間に位置し、古代より海上交通の要衝として、また交易、交流の拠点としての役割を担っていた壱岐、対馬、五島の多彩な文化を堪能できます。

また、陶石、燃料、水などの窯業を営む条件が揃う九州北西部の地「肥前」に誕生した日本磁器の技と美、景観を五感で味わう「日本磁器のふるさと 肥前 ~百花繚乱のやきもの散歩~」。

明治期の日本において国家プロジェクトとして誕生し、日本の近代化を推し進めた4つの軍港都市の懐かしくもたくましいまちの魅力を再発見する「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~」。

そして「砂糖文化を広めた長崎街道 ~シュガーロード~」は、海外貿易でもたらされた砂糖によって長崎街道沿いに花開いた独特の菓子文化にふれることができます。

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」「明治日本の産業革命遺産」の2つの世界文化遺産に加え、4つの日本遺産がある長崎県。

まさにゴールデンウイークや夏休みの旅行先選びの有力候補に加えていただきたいと思います。

 

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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