おらしょ こころ旅

Vol.439

お酒の話

2023年1月16日 公開

お酒好きには少々耳の痛い話ですが、116日は「禁酒の日」。1920年のこの日、アメリカで禁酒法が施行されたことから制定されたそうです。

キリスト教徒(清教徒)の活動で始まった禁酒法は、密造酒による健康問題やギャングの資金源になったことなどから1933年に廃止されました。

お酒といえばお祭りやお祝いの席には欠かせないもの。田んぼでとれた米からつくったお酒を神様へお供えし、そのおさがりをいただくというのが日本酒を飲むようになったきっかけだといわれています。

これは神社で行われるお祭だけではなく、キリスト教禁教令が解かれたあともカトリックに復帰することなく独自の信仰を続けた「かくれキリシタン」の例大祭にも同じような風習がのこっているようです。

日本だけではなく世界各国のお祭りにも登場する様々なお酒。神様に豊作を祈願し、収穫後は感謝を捧げるという真摯な姿勢は、宗教や国境を越えた人類共通の想いの表れなのかもしれませんね。

コロナ禍なので盛大にとはいかなかったものの、正月に親戚や友人とお酒を飲み交わした人も多いと思います。

「酒は百薬の長」といわれるようにストレスを解消したり、血行をよくしたり、食欲を増進させたりする効果があるといわれています。

しかし、それはあくまでも適量の場合。個人差もありますが、お酒の一日の適量はビール中瓶1本、日本酒なら1合、ウイスキーはダブルで1杯程度だそうです。

会話が盛り上がっている最中に適量で止めるのは至難の業でしょうが、やはり飲み過ぎには要注意ですね。

 

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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