Vol.433
2022年11月21日 公開
11月21日は「インターネット記念日」。
1969年のこの日、インターネットの元となるARPAネット(高等研究計画局ネットワーク)の公開実験が行われたことを記念して制定されたそうです。
それから50数年が経った今はインターネットで買い物ができる時代。注文して早ければ翌日に商品が届くという便利な世の中になりました。
時代はさかのぼって江戸時代はどうだったかといえば、幕府や大名などが書類や荷物のやりとりに利用していたのが継飛脚(つぎびきゃく)。江戸から大坂まで届くのに4日ほどかかっていたそうです。
江戸時代後期になると町人が経営する町飛脚が次々に開業し、荷物や情報のやりとりが盛んに行われるようになりました。なかには手紙や小荷物を扱う便り屋とよばれる業者もいて恋文を届ける仕事も請け負っていたようです。
一方、法令などを民衆に伝える場合は、板面に記した高札を往来に掲示するのが一般的で、1587年、豊臣秀吉が発布した伴天連(ばてれん)追放令も、1614年に江戸幕府が全国に発布したキリスト教禁教令も高札によって民衆に公告されました。
一方、郵便制度が始まったのは1871年(明治4年)のことで、1874年には万国郵便連合が創設され世界中で郵便制度が利用できるようになり、高札制度も撤廃されました。この時期はいろんな分野で近代化が進んでいたのでしょうね。
ワープロからパソコンへ移行し、インターネットを利用するようになったのは今から20数年前でしょうか。操作ミスや不具合に悩まされた時代が懐かしく思い出されます。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)