Vol.429
2022年10月24日 公開
10月24日は「文鳥の日」です。
「て(10)に(2)し(4)あわせ=(手に幸せ)」の語呂合わせと、この時期に手乗り文鳥のヒナが出回ることなどから制定されたそうです。
文鳥の原産国はインドネシアだといわれています。江戸時代初期に輸入されてから愛知県を中心に繁殖が始まり、その後、全国に広がったらしく、今ではセキセイインコ、オカメインコなどと並ぶ人気の高い飼い鳥として知られています。
人間の子どもが親の話す言葉をまねて覚えていくように、鳥も親鳥や仲間の鳴き声をまねて育っていくのですが、飼い鳥の場合はそばに親鳥がいないことが多いため、身近な人間の言葉を覚えてまねをしようとするのだそうです。
しかし、ほとんどの鳥は舌が小さく、のどの仕組みが人間とは異なるため、人間が話すような言葉にはならないとのこと。
ただ、ものまね上手な飼い鳥としてしられているキュウカンチョウやインコ、オウムなどは舌やのどの仕組みが人間に似ていることから、おはよう!こんにちは!などとしゃべることができるのだそうです。
江戸時代、鳥を飼うことは裕福な商人や上級武士の優雅な趣味とされていましたが、山で傷ついた小鳥を見つけて家に持ち帰り、手当をして育てていた人もいたでしょうね。
そのなかには潜伏キリシタンもいて、傷のいえた小鳥は彼らが唱える祈りの言葉を何度も聞いて覚えた、そんなことがあったかもしれません。
利権にまみれた大物政治家と某財閥会長の悪巧み。その一部始終を聞いていたのは会長の豪邸で飼われていた高価なオウムだった。やがて敏腕刑事の潜入捜査が始まる・・・。
これは僕の勝手な創作ですが、飼い鳥が事件解決のカギを握っているなんて、今人気の韓国ドラマにありそうな展開ですね。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)