おらしょ こころ旅

Vol.415

海と教会

2022年7月18日 公開

長崎県には多くのキリスト教関連の歴史文化遺産があるので、てっきり教会の数も全国で上位に位置するのだと思っていました。

ところが、文化庁が発行している「宗教年鑑」令和3年版によると、キリスト教の礼拝や集会の場である教会の数が最も多いのは大阪府で、2位は東京都、3位は兵庫県、以下、北海道、愛知県、福岡県と続き、意外にも長崎県は23位でした。

やはり数では人口が多い都市にはかなわないということなのでしょうね。

大都市圏ではその多くが住宅地や市街地にあるようですが、長崎県の場合は海を見下ろす高台や海辺に建つ教会が多いことが特徴といえるかもしれません。

人里離れた入り江のそばや半島の片隅に建つ教会は、禁教令の高札が撤廃されたのち、カトリックに復帰した信徒たちが自らの手で建てた希望の証ともいえるもの。

老朽化にともない建て替えられたものもありますが、素朴な木造から頑丈な煉瓦造り、石造りなど素材も佇まいもさまざまです。

718日は、海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う「海の日」。全国の多くの学校ではこれを待っていたかのように今週後半から夏休みに入るようです。

太陽の光をいっぱいに浴びて海水浴やマリンスポーツを楽しむのもいいのですが、海に向かって祈りを捧げるように建つ教会や、入り江にその美しい姿を映し出す聖堂を訪れるのも、海のすばらしさを体感する良い機会になるかもしれません。

 

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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