Vol.90
2016年3月21日 公開
昨日は春分の日、お墓参りに出かけた方も多かったでしょうね。春分の日は国民の祝日のひとつで、祝日法第2条によると「自然をたたえ、生物をいつくしむこと」を趣旨としているそうです。祝日法・・・いろんな法律があるんですね。
「春分の日」よりも「彼岸の中日」のほうがなじみ深いという人もいると思います。この前後3日間を合わせた7日間が「彼岸」。お墓参りをして亡き人を供養し、家庭では仏壇を清めて精進料理などをお供えします。
彼岸のお供え物といえば「ぼたもち」。炊いた米を軽くついてまとめ、あんこで包んだお菓子ですが、「ぼたもち」と「おはぎ」って何が違うんでしょうか。
「ぼたもち」を漢字で書くと「牡丹餅」。春に咲く牡丹の花が由来だそうです。一方「おはぎ」は「お萩」と書くので、中秋の名月にお供えする萩からその名がついたようです
作り方もおいしさも同じ。でも「ぼたもち」は春に、「おはぎ」は秋に食べるのが正しいということなのでしょう。
春分の日の後の最初の満月の次の日曜日がイエス・キリストの復活を祝うイースター。 この日は、春の自然のよみがえりを祝う日でもあるそうです。
今年のイースターは3月27日。この時期は、宗教を超えて生命の尊さや生きることの素晴らしさを実感する良い機会のようです。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)