Vol.83
2016年2月1日 公開
2月3日は節分。近年では大阪地方を中心に行われてきた風習が全国的に定着し、恵方巻き(太巻き)を食べる人も多くなったようですね。
節分の夜に、その年のめでたい方角に向かって無言で願いごとを思い浮かべながら食べると縁起が良いとされている恵方巻き。
充分にその日の夕食になるほどの大きな巻き寿司を黙って食べつくす自信がないので、たぶん今年もコンビニに並んだものを見るだけになってしまうのでしょう。巻き寿司は好きなんですけどね・・・。
節分といえば「鬼は外、福は内」と声を出しながら豆まきをするのが一般的ですが、鬼の面をつけて家中を逃げまわったのはもう遠い昔。子どもが巣立ってしまうと豆まきはしなくなるもんなんですね。
「鬼」を辞書で調べてみると、「日本の妖怪、想像上の怪物、民話やなどに登場する悪いもの、恐ろしいもの」とか、「人間の形をしており、角と牙があり、人を捕らえて食う」とあります。
禁教時代、キリシタンに厳しい弾圧を加えた為政者は、まさに彼らにとって鬼のような存在だったのでしょうね。権力によって民衆の自由を奪うような人物の出現は御免こうむりたいものです。
年の数(60粒以上)だけ豆を食べる、散らかった豆をきれいに片付ける、今年はそんな課題をクリアして久しぶりに豆まきをやろうかなと思っています。
おには〜そと! ふくは〜うち! 窓を閉めて大きな声で叫べば、けっこうストレス解消になると思うのです。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)