Vol.489
2024年1月8日 公開
1月8日は「平成スタートの日」です。
1989年(昭和64年)1月7日朝の昭和天皇の崩御を受け、午後の臨時閣議で「昭和」の次の元号を「平成」と決定し、翌8日から新しい元号がスタートしました。
「平成」は、最初の年号「大化」以来247番目の元号だったそうです。
明治(1868年〜1912年)は45年、大正は(1912年〜1926年)15年、昭和(1926年〜1989年)は64年、平成(1989年~2019年)は31年までと、令和以前の元号はいずれも二桁の年数で次の元号に移行しています。
一方、江戸時代は、1603年(慶長8年)に徳川家康が征夷大将軍に任命され江戸幕府を樹立してから、1868年(慶応4年)、慶応から明治に改元されるまでの265年間といわれており、元号の数は30以上、その多くが数年で代わるというめまぐるしさでした。
江戸幕府が全国にキリスト教禁教令を発布したのは1614年(慶長19年)、禁教令の高札が撤廃されたのは1873年(明治6年)。
まさに気の遠くなるような長い年月のなかで、移り変わる元号とは対照的に潜伏キリシタンへの弾圧は変化することなく、いやさらに厳しさを増していったのでしょう。
弾圧や迫害だけではなく、人類の長い歴史のなかで繰り返されているのが戦争。
絶えることなく平和を訴え続ける人々がいる一方で、罪もない市民の命を奪う号砲が鳴り響いている国もあります
やめなければならないこと、続けていかなければならないこと、それらをしっかりと見極めて行動する。それこそが今、私たちに求められているのではないかと思います。
本年も「おらしょ こころ旅」をよろしくお願いいたします。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)