Vol.484
2023年11月27日 公開
11月23日は日本では勤労感謝の日でしたが、アメリカでは「Thanksgiving Day(サンクスギビングデイ)」、いわゆる「感謝祭」でした。
アメリカでは毎年11月の第4木曜日、カナダでも毎年10月の第2月曜日(今年は10月9日)に開催されているそうです。
感謝祭に欠かせない料理といえば七面鳥の丸焼き(ローストターキー)。
1620年、イギリスのピューリタン(清教徒)たちがアメリカ大陸に入植した際、充分に食糧をまかなうことができずに多くの犠牲者をだしたそうです。
そのとき助けてくれたのが先住民たちでした。彼らから農作物の栽培方法や狩りの仕方を教わった移住者たちは、そのおかげで生き延びることができたことから翌年の収穫の際に感謝の気持ちを込めて先住民を招待したのだそうです。
これが感謝祭の始まりで、そのとき登場したのが七面鳥だったといわれています。
このことからお祝いごとには七面鳥を食べる習慣が定着し、クリスマスにも欠かせない料理となったようです。
七面鳥の中にパン、炒めたタマネギやセロリなどを入れ、表面にバターを塗ってオーブンで焼き、グランベリーソースなどお好みのタレやソースにつけて食べるローストターキー。
実際に食べたことがないのでどんな味なのかわかりませんが、調べてみるとローストチキンよりも歯ごたえがあり、かめばかむほど肉の旨みが味わえるとのこと。今年のクリスマスには手作りに挑戦するのもいいかもしれません。
かつて思いやりと感謝の想いを通い合わせた移住者と先住民たち。歴史に学ぶべきことは多いですね。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)