Vol.465
2023年7月17日 公開
7月17日は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」として制定された「海の日」です。
日本は四方を海に囲まれた島国ですが、同じように領土が島で構成されている国は世界で約50もあるそうです。
そんななかでも海の日が国民の祝日になっているのは日本だけ。それだけ私たちにとって海は身近な存在といえるのかもしれません。
日本は古くから大陸との交流の歴史があり、海は様々な知識や文化を享受するために欠かせない広大な道でした。
遣隋使や遣唐使は五島列島などで風待ちをしたあと命がけで出航し、南蛮船に乗った宣教師たちは頼りない航海技術に身を任せ、海を渡ってきたのでした。
あるときは豊穣な恵みをもたらし、あるときは戦争の舞台となった海は、自然の豊かさや厳しさとともに、戦う愚かさをも私たちに語りかけているのかもしれません。
良いことも悪いことも含め、それが「海の恩恵」といえるのでしょう。
今週末から始まる夏休み。「海の日」はそれに向けてカウントダウンがスタートする日。通学途中の子どもたちの会話も日に日に弾んできます。
そういえば、夏休みの宿題といえば絵日記ですが、今もまだあるのでしょうか? 後まわしにして苦労した記憶だけが今も残っています。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)