おらしょ こころ旅

Vol.396

消防記念日

2022年3月7日 公開

3月7日は消防記念日。1948年(昭和23年)のこの日、「消防組織法」の施行により、それまで警察機構のなかに包括されていた消防が自治体の管理となったことを記念して制定されたそうです。

日本は古くから木造建築物が多いことから「〇〇の大火」と呼ばれる大規模な火災に見舞われてきた歴史があり、明治維新前後も火災によって街全体が大きな被害を被ることもありました。

そんななか、1873年にキリシタン禁制の高札が撤去されると、カトリックに復帰した信徒たちによって教会建築の気運が高まり、各集落に次々と木造の教会堂が誕生しました。

今ではその多くが老朽化などで失われてしまいましたが、それでも江上天主堂(五島市)、旧五輪教会堂(五島市)、江袋教会堂(新上五島町)、出津教会堂(長崎市)など、現存する木造教会が歴史を物語っています。

江袋教会堂は、創建以降、ほぼ当時の佇まいを残しながら祈りの場として信徒たちに愛されてきましたが、20072月、漏電が原因とされる火災によって損傷しました。

しかし柱や梁、外壁などがしっかり残っていたことから本格的な修復工事がスタートし、2010年に完成、献堂式が行われました。

県内には木造の文化財が数多くありますから、みんなで対策に努め、地域の宝物を守っていきたいものです。

海に面した斜面地に建つ江袋教会堂。敷地に入ると両手を広げたイエス像が迎えてくれます。

 

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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