Vol.384
2021年12月6日 公開
12月6日は「姉の日」です。
「姉の日」があるのなら「妹の日」もあり、兄や弟の日もあるのかと思い、調べてみると、ありました。「妹の日」は9月6日、「兄の日」は6月6日、「弟の日」は3月6日。
これを提唱したのは畑田国男(はただくにお)さんという漫画家の方。兄弟や姉妹の中で自分が何番目なのか、上に姉がいる、下に弟がいるといった生まれた順番やその環境で性格や運命がわかるという兄弟型、姉妹型研究の第一人者だそうです。
「姉の日」が提唱されたのは30年程前のこと。この日がサンタクロースのモデルといわれる聖ニコラウスの命日であり、彼にまつわる三姉妹伝説がその由来だといわれています。
昔、あるところに貧しい3人の姉妹が住んでいました。一番上の姉は苦しい生活から抜け出すために自分の身を売ろうと考えていました。
そのことに心を痛めた聖ニコラウスは、彼女たちの家を訪れて窓からこっそりと金貨を投げ入れました。そのおかげで長女は身売りをすることなく、三姉妹はめでたく嫁入りすることができたのでした。
このとき聖ニコラウスが投げた金貨は、偶然にも暖炉のそばに干してあった洗濯物の靴下の中へ。このことからクリスマスプレゼントを靴下の中に入れるようになったともいわれています。
心温まる話ですね。
12月に入り、街は鮮やかなイルミネーションに彩られています。今年は教会でミサは行われるのでしょうか。
まだまだコロナ禍なので思いっきり楽しむことはできないかもしれませんが、誰もが大切な人のことを思いながら幸せを感じる、そんな聖夜になればいいなと思います。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)