Vol.370
2021年8月30日 公開
8月30日は「冒険の日」。
1965年(昭和40年)、ある大学のチームが世界で初めてアマゾン川の源流から130kmをゴムボートで下った日ということで記念日に制定されたそうです。
また、この日は、1989年(平成元年)に堀江謙一さんが世界最小のヨットで太平洋の単独往復に成功した日でもあるとのこと。まさに冒険の日ですね。
冒険家といえば、1970年に日本人で初めて世界最高峰のエベレストに登頂した植村直己さんや、単独世界一周ヨットレースに挑戦した白石康次郎さん、エベレスト登頂の最高齢者として知られる三浦雄一郎さんといった方々の名前が浮かびます
いずれにしても誰もやったことのないことを成し遂げる勇気と情熱は想像を超える領域にあるのでしょうね。
かつてポルトガル船に乗って日本にやってきた宣教師たちの布教の旅も間違いなく冒険の連続だったと思います。
16世紀中頃からマカオを拠点に日本と交易を行っていたポルトガル。宣教師たちが同乗した貿易船はそこを出発し、南からの季節風にのって長崎へ。そして帰るときは冬の北風にのってマカオをめざしたようです。
当時は木造帆船だったため航海は命がけ。暴風雨による海難事故や、海賊からの攻撃などによって目的を達成できなかった船も多かったと思います。
8月ももう終わり。季節は少しずつ秋へと向かいます。
エベレスト登頂の話をしたあとで恐縮ですが、過ごしやすい気候になったら市街地の向こうに見える山にでも登ってみようかな。そんなことを思わせてくれる冒険の日でした。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)