おらしょ こころ旅

Vol.369

処暑

2021年8月23日 公開

8月23日は二十四節気のひとつ「処暑」です。

江戸時代に発行された暦便覧に「陽気とどまりて 初めて退きやまむとすれば也」とあるように、ようやく暑さもやわらぎ、朝晩は涼しい風が吹き、穀物が実り始める時期です。

とはいっても、まだまだ残暑が厳しいので夏バテや食中毒には要注意。台風シーズンでもあるので風水害にも充分に気を付けてください。

二十四節気は太陽暦の一年間、春夏秋冬を文字通り二十四分割したもので、中国の戦国時代に考案されたといわれています。

日本には6世紀頃に伝わってきたようですが、中国の気候にあわせてつくられていたため、日本とは季節感が合わないものもあったようです。

そこで日本では二十四節気のほかに、節分、彼岸、土用、八十八夜、入梅などがある「雑節」と呼ばれる季節の区分けをあわせて使用するようになりました。

禁教期、外国人宣教師が不在のなか、信徒たちが地域の指導者のもとで信仰を続け、日本固有の信仰形態を生みだしたことに似ているような気がします。

日本人には、いや、すべての人間には、さまざまな文化を自分たちにあった形につくり変える能力が備わっているのかもしれません。

二十四節気の「処暑」の次は9月7日の「白露」、そして9月23日の「秋分」、10月8日の「寒露」へと続き、秋はさらに深まっていきます。

 

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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