おらしょ こころ旅

Vol.364

青い山脈

2021年7月19日 公開

今日7月19日には「戦後民主主義到来の日」。

なんだか物々しい記念日ですが、1949年(昭和24年)のこの日、新しい民主主義の到来を謳った映画『青い山脈』が封切られたことにちなんで制定されたようです。

この映画は朝日新聞に連載された石坂洋次郎の同名の小説が原作で、封切りと同時に映画はもちろん主題歌も大ヒットしました。

その内容は、東北地方の港町を舞台に学校で起きた男女交際をめぐる出来事がやがて町全体の問題へと発展していくという青春ストーリー。

結婚と言えばお見合いが当たり前の時代、若い男女が町なかを歩いているだけで問題視されていた時代に自由な男女交際のあり方を示したこの作品は、古い風習に縛られていた当時の若者たちの心をとらえ、新たな社会の到来を印象づけたのでした。

しかし、かつて禁教令が解かれ、キリスト教の信仰が認められたものの、信教の自由がなかなか社会に根付かなかったように、新しい民主主義の精神が浸透するまでには長い年月が必要だったようです。

武家支配時代の封建主義、軍事力を優先した戦時中の軍国主義、そして戦後の民主主義など、異なる政治思想によって統治、運営されてきた日本。

戦後75年以上が経過した今、民主主義はどのように変容していくのでしょうか。

そのカギを握っているのは、為政者でもなく、政治家でもなく、私たち国民一人ひとり。

このことを今日の記念日をきっかけに、あらためて心に刻んでおきたいと思うのです。

 

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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