一生懸命に頑張っている人を応援したくなるのはなぜでしょうか。それは、一生懸命に頑張ることの尊さを知っているからかもしれません。目標に向かって努力するその姿に少しだけ自分を重ねているからかもしれません。

ウェブサイト「おらしょ－こころ旅」でコラムを書かせていただくようになってから、教会をはじめとしたキリスト教関連遺産を訪れる機会が増え、これまで知らなかったさまざまな物語にふれることができました。

キリスト教の伝来から繁栄、弾圧、潜伏、復活へと続くプロセスのなかで、厳しい弾圧に耐えながらも潜伏して信仰を守り抜いた人々がいたという事実を知ったとき、それが過去の出来事だとしても、そこにはそのまっすぐな生き方を応援している自分がいました。

「おらしょ－こころ旅」では、多くの物語との出会いのなかで感じたことを皆さんにお伝えできればと思っています。そして、そのことが少しでも「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録を応援することにつながればうれしいです。

これからも長崎の教会やキリスト教にまつわる話、
普段の暮らしのなかで見つけた心温まる話題などをお届けします。今年もよろしくお願いします。

（文：ヒラモトヨシノリ、イラスト：ナカムラタエ）