Vol.268
2019年9月9日 公開
先日、ずいぶん会っていなかった友人が久しぶりに仕事場を訪ねてくれました。相変わらず陽に焼けた元気そうな彼が挨拶もそこそこに見せてくれたのはおしゃれなポスター。
そこには赤と青で描かれた「長崎居留地まつり」の文字が躍っていました
毎年、東山手、南山手、大浦一帯で開催されている長崎居留地まつりは、地元を愛する人々が主体となって居留地の魅力を発信するイベント。
もう、そんな時期なのか ––––。
賑やかな夏が過ぎて少しだけセンチメンタルな気分になるこの時期に、僕は彼の訪問でこのまつりの開催を知り、少しだけ元気をもらっていたのでした。
友人と初めて出会ったのは10年ほど前。開放的で明るい人柄に惹かれて親しくなり、彼が団長を務める合唱団の練習の見学に出かけました。
そしてその楽しい雰囲気に誘われてすぐに入団。毎週、練習に通うようになり、いろいろなステージで歌わせていただきました。
とくに大浦天主堂で歌ったときは、感激のあまり涙があふれてきて困ったことをおぼえています。
当時は20数名だった団員も今では50名近くにもなっているとのこと。活動の場は県内から県外へ、さらに日本を代表する交響楽団と共演するなど大きく広がっています。
仕事の都合で少しずつ練習に参加できなくなり、その後は観客として、そして今では遠くから見守るだけの応援団の一人となってしまいましたが、改めて歌う楽しさを教えてくれた合唱団にはとても感謝しています。
長崎居留地まつりは、今週末9月14日(土)から16日(月・祝)まで。長崎居留地男声合唱団の素晴らしい歌声に酔いしれてみませんか。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
平戸島の南東、佐世保港沖に位置する黒島にある教会堂である。【登録資産グループ/黒島の集落】
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
明暦3年(1657)603人の潜伏キリシタンが発覚した大事件「郡崩れ」に関係する。