おらしょ こころ旅

Vol.239

見上げてごらん夜の星

2019年2月18日 公開

2月18日は「冥王星の日」。1930年のこの日、冥王星が発見されたそうです。

地道な努力の先にあったその発見は言葉にならないほどの感動だったのでしょうね。

冥王星を発見したのはアメリカ・ローウェル天文台のクライド・トンボーという人。彼は独学で学問を続け、なんと天体望遠鏡を自作したというから驚いてしまいます。

冥王星の存在は、ほかの惑星との関係から予言されていたようですが、予想をはるかに下回る15 等星という暗さだったためなかなか発見されなかったそうです。

日本のキリシタン史における「発見」といえば「信徒発見」ですね。

1865年3月17日午後、浦上村のキリシタン十数名が大浦天主堂を訪れ、プティジャン神父に信仰を告白したこの出来事は世界宗教史上の奇跡ともいわれています。

「ここにおります私どもは全部、あなた様と同じ心でございます」

「サンタ・マリアの御像はどこ?」

この言葉を聞いたとき神父はどれほど驚き、そして幸せな気分になったことでしょう。

歴史に刻まれるような発見でなくても、ずっと探していたものがようやく見つかったときや、解けなかった問題の答えがわかったときはなんだか心がふわっと軽くなりますね。

仕事が終わって帰宅する途中、ふと夜空を見上げると、澄み切った空気を震わせるように星たちがキラキラと輝いています。

宇宙にはまだまだ発見されていない星がいっぱいあるのでしょうね。

「見上げてごらん夜の星を 小さな星の小さな光が ささやかな幸せをうたってる」

そんな歌を口ずさみながら、さぁ明日も頑張りましょう。

前を向いて一歩ずつ・・・。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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