Vol.219
2018年9月24日 公開
今日9月24日は、1913年(大正2年)に島原鉄道の諫早から島原湊(現在の南島原)間が全線開通した日だそうです。
島原鉄道株式会社は、1908年(明治41年)に設立され、1911年に当時の鉄道院から日本で最初の鉄道である1号機関車を譲り受け、本諫早から愛野村(現在の愛野)間を開業しました。
1928年には口之津鉄道(1919年創立)の島原湊から加津佐間が全線開通。その後、口之津鉄道を吸収合併して諫早から加津佐間の営業を開始しました。
その中でも島原外港から加津佐までの南線は、度重なる自然災害や車社会の到来などにより営業不振に陥り、幾度となく廃線の危機に見舞われたそうです。
一時は経営が黒字に転換し、全国的に注目を集めたこともあったそうですが、1991年の雲仙普賢岳噴火災害による影響で利用者が減少。南線は2008年に廃止されました。
それから10年後の今年2018年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録され、構成資産のひとつである原城跡には多くの人々が訪れています。
原城跡があるのは南島原市南有馬町。マイカーで行くのもいいのですが、島原鉄道とバスを利用してのんびりと景色を楽しみながら訪れるのもいいかもしれませんね。
領主有馬氏の居城だった日野江城跡、キリシタン弾圧や島原・天草一揆の歴史を紹介している有馬キリシタン遺産記念館などに立ち寄るのもおすすめです。
あっ、それからお土産には特産の島原手延べそうめんもお忘れなく。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)