Vol.215
2018年8月27日 公開
『男はつらいよ』の日があるって知っていましたか。じつは今日がその日。1969年8月27日、渥美清主演の映画『男はつらいよ』シリーズの1作目が公開されたそうです。
テレビドラマ『フーテンの寅』の最終回で寅次郎が亡くなったことから抗議の電話が殺到し、これをきっかけに映画化されたという『男はつらいよ』。渥美清さんの人気ってすごかったんですね。
若い人にはなじみのない言葉だと思いますが、「フーテン」を調べてみると、「定まった仕事や住所を持たない人のこと。1960年代から70年代の日本における和風ヒッピーの俗称」とありました。
さらに「ヒッピー」は、「既存の社会秩序や体制からドロップアウトして脱社会的な思想や行動に走る者」とのこと。
この時代にバンドを組んで音楽活動をしていた髪の長い若者たちはこういうふうに見られていたのかもしれませんね。
ひとつの言葉をきっかけに興味を広げていくと、知らなかったことが徐々にわかってきます。
例えば、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の「潜伏キリシタン」とは、「キリスト教禁教期の17〜19世紀の日本において社会的には普通に生活しながらひそかにキリスト教由来の信仰を続けようとしたキリシタン」のこと。
それでは「キリスト教由来の信仰」とはどんなものだったのでしょうか。
ひとつの疑問を解明して次に進み、またそこで見つけた疑問を解決していく。一歩一歩少しずつ理解を深めていく。そこに学ぶ楽しみがあるのでしょうね。
ま、学生のときに気づいていればよかったんですけど・・・。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)