Vol.214
2018年8月20日 公開
今日は「交通信号設置記念日」。1931年8月20日、銀座の尾張町(現在の銀座四丁目)交差点など、34カ所の市電交差点に3色灯の自動信号機が設置されました。
信号機は向かって右から赤、黄、青ですが、「赤と黄はよいとしても青はどう見ても緑なんだけどな〜」と思ったことのある人も多いでしょう。
実は、当時の交通に関する法令にも「緑信号」と書かれていたそうですが、信号機の設置を紹介した新聞記事に「青」と記載されたことから「青」になってしまったらしいのです。
もともと日本には緑色の野菜を「青菜」、新緑を「青々とした緑」などと呼ぶ習慣がありましたから、緑色の信号を「青」と呼ぶことに違和感はなかったのでしょうね。
世の中には様々なブルーが存在します。コバルト・ブルー、スカイ・ブルー、ネイビー・ブルー、プルシアン・ブルー・・・。
その中の一つが「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のシンボルカラーでもあるターコイズ・ブルー。
ご存じの方も多いと思いますが、ターコイズとはトルコ石のこと。その緑がかった神秘的な青色を見ていると、しだいに心がおだやかになってくるようです。
揺らぐことのない深い信仰心や清廉な祈りをイメージさせるとともに、長崎の美しい海の青さや山々の緑をも連想させるターコイズ・ブルー。
新しいシンボルマーク同様、多くの皆さんに知ってもらえるとうれしいです。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)