Vol.194
2018年4月2日 公開
昨日4月1日は「エイプリルフール」。公然と嘘をつき、人をかついでもよいとされる日ですね。
小学生の頃は軽い気持ちで友だちに嘘をつき、相手がそれを信じていると「エイプリルフール! エイプリルフール!」と言ってよくからかったものです。
だます相手はほとんどが人のよい真面目なタイプ。今になって考えるとほんとに悪いことをしたなぁと思います。
エイプリルフールの起源には諸説があるようですが、その一つに1月1日を新年とする暦を採用したフランスの王様の話があります。
昔、ヨーロッパでは3月25日が新年で4月1日まで春のお祭りが行われていたそうですが、16世紀半ば、フランスの王様が1月1日を新年としたため、フランス国民が反発。4月1日を「嘘の新年」として大騒ぎを始めたのです。
怒った王様は祝っていた人々を逮捕して次々に処刑。その中にはまだ13歳の少女も含まれていたそうです。
禁教期に多くのキリシタンが弾圧を受けた構図とよく似ていますね。
その後、人々はこの事件を忘れないために毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年」を祝うようになったといわれています。
4月1日に世界中に発信されるジョークや嘘のニュース。それを見るたびにドキッとしたり、クスッと笑ったり。これも平和であることの証なのでしょうね。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)