Vol.181
2017年12月25日 公開
昨日のパーティでケーキを食べたり、プレゼントの交換をしたりして盛り上がったという人も多いでしょうが、イエス・キリストが降誕したことを記念するクリスマスは今日25日。
そしてもうひとつ、今日は「昭和改元の日」。1926年、大正天皇が崩御し、皇太子裕仁親王が天皇の位についた日です。
大正から昭和初期にかけては軍部が台頭した時代。軍国主義の象徴として国家神道が利用されるようになったため、西洋の宗教とみなされていたキリスト教は厳しい状況におかれていました。
靖国参拝の強要に反対したカトリック信者の学生たちや、奄美大島の信徒たちが迫害を受けたこともあったそうです。
真に信仰の自由が獲得できたのは戦後になってから。進駐軍によって国家の神社への保護が廃止された以降のことでした。
日本においてキリスト教禁教令がとかれたのは1873年(明治6年)。その後は布教活動も盛んに行われていたのだろうと思っていたら、そうではなかったのですね。
こういった時代を振り返るとき、自由であることの素晴らしさをあらためて実感します。
今年もウェブサイト「おらしょーこころ旅」をご覧いただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)