Vol.166
2017年9月11日 公開
今日は「公衆電話の日」。1900年9月11日に日本で初めて東京の新橋駅と上野駅に公衆電話が設置されました。
これは国内の電話サービスが始まってから10年目のこと。当時は交換手を呼び出してからお金を入れて相手につなぐ方式だったそうです。
料金は1通話5分で15銭。今の金額でいうと3000円近くになるのでしょうか。とても高価なものだったんですね。
その後、公衆電話はダイヤル式からプッシュ式へ。やがて電話ボックスが登場し、テレホンカードの時代に突入していきます。
遠距離恋愛中の彼女に電話するために、テレホンカードを何枚も持って電話ボックスにかけこんだという人もいたでしょうね。
しかし、携帯電話の登場によってその数は減少し、今や公衆電話を利用している人の姿を見る機会も少なくなりました。
栄枯盛衰——。廃れていくものに美学を感じる、そんな年齢になりました。
時代とともに姿を消しつつある生活文化。それらを守り伝えていくことは新しいものを進化させていくのと同じくらい大切なことのような気がします
長い潜伏時代をこえて受け継がれてきたキリシタン文化は私たちの宝物。だからこそもっといろんなことを知りたいと思うのです。
このウェブサイト「おらしょ こころ旅」では、県内にのこるキリスト教関連遺産群を紹介しています。
史跡や聖地、教会堂をめぐり、その歴史と「今」にふれる旅をお楽しみください。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)