Vol.160
2017年7月31日 公開
数週間前、福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界文化遺産に登録されることが決定しました。
このニュースをきいて、正直「よかったな」と思いました。地域の人々や関係者の皆さんもほっとしたでしょうね。
そして次は長崎県の番。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が選定会議のテーブルにのるんだなと思うと、なんだかドキドキしてきました。
宗像・沖ノ島と関連遺産群の8つの構成資産も、潜伏キリシタン関連遺産の12の構成資産も地域の人々に愛されてきた大切な遺産です。
それが世界に認められるというのですから、こんなにうれしいことはありません。
でも、もしも世界遺産に登録されなかったとしても、それらが地域の誇りであり宝物であることには変わりがありません。
大切なのはそれらをどのように守り、生かしていくかということ。
こんなことをやってみたらどうだろう。こんなことも楽しそう。明かりのついた公民館や集会場から弾んだ声が聞こえてくる。人々が膝を付き合わせてアイデアを出し合う。
そんな場面が増えるといいなと思います。
今日7月31日は「蓄音機の日」。1877年、エジソンが蓄音機の特許をとった日だそうです。
蓄音機といって真っ先に思い浮かぶのが、長崎県西海市にある音浴博物館。そうそう、山の中にある廃校を利用したこの施設も地域の宝物ですね。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)