Vol.149
2017年5月15日 公開
最近、病気や健康に関する話題になったとき、ヨーグルトを食べるようになってから体の調子がよくなったとか、あまり風邪をひかなくなったという話をよく耳にします。発酵食品なので体にいいのでしょうね。
ヨーグルトなど発酵乳の歴史は古く、約7,000年前にさかのぼるといわれており、エジプトの壁画にもこれに関する記述があるそうです
現在では工場で大量生産されていますが、ブルガリアの田舎の村では今でも決まった日に羊乳を使った昔ながらのヨーグルトが作られるそうです。
その決まった日というのが、5月6日の「聖ゲオルギの日」。聖ゲオルギは、キリスト教における聖人のひとりで羊飼いと家畜の守護神とされています。
この日は聖ゲオルギをたたえる祝日で、できあがった新しいヨーグルトを家族や村人たちと一緒に味わって盛大に祝います。
5月15日はヨーグルトの日。ヨーグルトを研究したロシアのメチニコフ博士の誕生日であることから大手乳製品メーカーが制定したそうです。
メチニコフ博士は、ブルガリアに長寿者が多いのはヨーグルトに含まれる乳酸菌がその要因であるとし、免疫に関する研究によってノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
人間が意識的に作ったのではなく、自然環境の中で偶然に発酵してできあがったヨーグルト。
ヨーグルトを使ったメニューはたくさんありますが、僕はもっぱらプレーンヨーグルトにハチミツをかけて食べます。
その甘酸っぱさはどこか初恋の味に似ているような・・・。いや、もう遠い記憶なので自信はないのですが。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)