Vol.148
2017年5月8日 公開
5月14日「母の日」は、母への感謝をあらわす日です。母の日にお祝いする風習は古代ギリシャの時代にもあったそうですが、現代のように母の日を祝うようになったのは20世紀の初め頃。
アメリカに住むある少女が自分を育ててくれた亡き母に追悼の意味をこめて白いカーネーションを祭壇に飾ったのが始まりとされています。
やがてキリスト教徒を中心に母親にカーネーションを贈る習慣が全米へと広がり、5月第2日曜日が国民の祝日と定められたそうです。
日本に母の日が伝わったのは大正時代のこと。キリスト教関係者や団体を中心に広まっていったのですが、5月の第2日曜日が母の日になったのは戦後になってからのことでした。
カーネーションは、十字架にかけられたキリストを見送った聖母マリアの涙から生まれた花だといわれています。花言葉は「母の愛」、5月の誕生花です。
赤いカーネーションを贈る相手がいなくなってからもうずいぶんたちますが、今年は母の笑顔を思い出して色とりどりのカーネーションを墓前に供えようと思っています。
そして手を合わせてこう語りかけます。
そちらはどうですか?
今年もありがとう! と。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)