おらしょ こころ旅

Vol.113

夏フェスから始まる話

2016年8月29日 公開

8月も今日を入れてあと3日。今年も各地で行われた夏フェスで盛り上がった人も多いでしょうね。

日本の夏フェスの原型となった野外コンサートといえば、1969年8月15日から17日までアメリカのニューヨーク州ベセルで行われたウッドストック・フェスティバルではないでしょうか。

3日間で約40万人を動員したこのコンサートは、アメリカ音楽史にのこる歴史的イベントになりました。

15日はアーロ・ガスリーにジョン・バエズ、16日はジャニス・ジョプリンやザ・フー、17日はジョー・コッカー、ザ・バンドなどが出演。トリをつとめたジミ・ヘンドリックスが登場したのは18日の朝だったそうです。

当時17歳だったぼくはこのニュースを聞いて、どうしてアメリカに生まれなかったのだろうと落胆したのですが、幸運にもこのコンサートは「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」というドキュメンタリー映画として翌年公開。音楽好きな仲間と一緒に観に行きました。

ずいぶんあとになって知ったことですが、この映画の編集に携わっていたのが、映画「タクシードライバー」や「ディパーテッド」などで知られる巨匠、マーティン・スコセッシ監督でした。

敬けんなカトリック信者としても知られるスコセッシ監督の次回作は、かねてより話題を集めている遠藤周作原作の映画「沈黙」。どんな映画になるのでしょうか。公開が待ち遠しいですね。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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