リオデジャネイロオリンピックが開幕しました。リアルタイムでテレビ観戦を楽しんでいる人も多いでしょうね。生中継は深夜から朝方にかけて。仕事中の居眠りにくれぐれもご注意ください。

ブラジルといえば、サッカー、サンバ、コーヒー、カーニバルといった言葉が思い浮かびますが、ちょっと調べただけでも魅力的な場所がたくさんありそうです。

「世界遺産」というくくりでみても、リオデジャネイロ：山と海との間のカリオカの景観群、イグアス国立公園、パンタナル自然保全地域など19件の文化遺産と自然遺産があります。

現在、世界には1052件の世界遺産があるそうですが（2016年７月時点）、その中には自然災害で失われたものがある一方で、人為的に破壊されているものもあります。

 密猟や伐採によって危機にさらされているインドネシアのスマトラの熱帯雨林遺産や、テロ行為によって破壊されているシリアのパルミラ遺跡などがそうです。

一方、人類が犯した悲惨な出来事を伝え、悲劇を二度と繰り返さないための戒めとなるものもあります。ポーランドのアウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所や、広島にある原爆ドーム（広島平和記念碑）などのいわゆる「負の世界遺産」です。

世界中で頻発している戦争やテロ。もうこれ以上負の遺産を増やさないためにも、私たちは平和を築く努力を続けていかなければならないと思います。

8月9日は、71回目の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典です。

（文：ヒラモトヨシノリ、イラスト：ナカムラタエ）