Vol.103
2016年6月20日 公開
明日6月21日は夏至。日の出から日没までの時間が一年で一番長い日としてしられていますね。この日を過ぎるといよいよ本格的な夏が始まります。
冬至にはかぼちゃを食べますが、夏至に何か特別なものを食べるのでしょうか。
関西地方では夏至の日にタコを食べる風習があるそうです。これは、タコの八本の足のように稲がしっかりと根をはるようにと祈願したことが由来とされています。
また、関東地方では小麦餅を焼いて神様にそなえたり、田植えを手伝ってくれた人に配って感謝の気持ちを伝えたりするそうです。
同じように香川県でも農作業を手伝ってくれた人たちにその年に収穫した麦でうどんをつくってふるまうなど、日本には田植えの時期ならではの風習がのこっているようですね。
一方、ヨーロッパでは、イエス・キリストの半年前に生まれたとされる洗礼者ヨハネの誕生日を祝う「聖ヨハネの日」にあわせて夏至祭が行われるそうです。
たき火をたいて、樹木の葉や花を飾り付けた柱のまわりでひと晩中踊り明かし、花や葉でつくった冠を川に流して恋や結婚を占うなど、この時期、ヨーロッパ各国で季節を楽しむほのぼのとしたお祭りが賑やかに行われます。
仕事が終わって時計をみると午後 6時すぎ。さて居酒屋かビアホールにでもくりだそうかと思いきや、外はまだ明るくてちょっと早いかなと首をかしげる。そんな日本の、いやそんな私の今日この頃の夕暮れどきです。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)