- 1879年、外海(そとめ)地方に赴任したド・ロ神父は、地域住民の福祉と生活向上のため、さまざまな福祉活動・慈善事業に尽力した。
- 農業振興もそのひとつ。1884年から出津(しつ)変岳(へんだけ)の原野を開墾して農園を開いた。
- この作業場跡も開拓にともない設置されたもの。建設年代は開墾が完成する1901年頃と推定される。
- 石造りを主体とし、正面の一部が煉瓦(れんが)造りの堅牢(けんろう)な平屋建物。通称ド・ロ壁の技術が用いられており、愛馬をつないだといわれる留金具などが残っている。
教会や救助院をつくったド・ロ神父は、農業にも力を注ぎ、女性たちに土づくりから指導した。
一時は耕作放棄地となっていた「ド・ロさま畑」。今は息を吹き返し、賑やかな交流の場となっている