2021年4月27日
五島市の繁敷教会が令和3年3月末日をもって閉堂しました。
1853年、岐宿村のキリシタンの1家族が繁敷を開墾し、その後この地にキリシタンが集まりました。明治に入ってからの弾圧、迫害、略奪などを耐え抜いた信徒たちは、1919年、現在地とは異なる場所に最初の教会を建てました。1943年の火災で教会堂を焼失し再建しましたが、ダム建設により教会が取り壊され、住民の多くも移住していきました。
1974年、繁敷ダムの脇の鬱蒼とした山道を登り切った場所に建てられたのが現在の教会です。
閉館に伴い、「繁敷教会」は「旧繁敷教会」と名称を変えました。
常時施錠されることになりますが、外観見学は可能です。
最初の教会から100年余りを経て、今は閉館し、静かにその佇まいをみせてくれています。