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chronique

Nord de la préfecture Paysages hérités

春日集落の案内拠点施設

2018年4月にオープンした春日集落の案内拠点施設では、歴史を受け継ぐ「語り部」たちと交流できる

春日集落の案内拠点施設の情報コーナーの寺田一男さん

春日集落の入り口、棚田の風景の中に2018年4月にオープンした案内拠点施設。同町の空き家2棟をリノベーションした施設で、1棟はかくれキリシタンの家に伝わるオテンペンシャやお札(共に複製)を展示するほか、キリシタンや棚田など平戸文化に関する書籍や各種パンフレット等を設置した情報コーナー。春日町まちづくり協議会の会長で、施設の管理責任者も務める寺田一男さんは、代々かくれキリシタンの家系で、展示しているオテンペンシャの持ち主でもある。「家には神棚が二つあって、私が小さい頃、その一つに祖母が『クリスマスにはケーキをあげるように』と言ったんです。神棚にケーキをあげるなんておかしいなぁと思って、こっそり片方の神棚を開けてみたらロザリオが入っていました。」寺田さんが語る、かくれキリシタンにまつわるいろんな思い出話はとても貴重で、確かにこの集落にキリシタンの信仰が息づいていたことを教えてくれる。

もう1棟は、春日集落で暮らし続ける「語り部」のおばあちゃんたちとお茶を飲みながら、のんびり話ができる交流・休憩の場となっている。


春日集落の案内拠点施設の語り部の方たち(当番制)

文章:河村規子

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