久賀島・五輪地区の共同墓地をたずねると、「五輪」という姓が多い。かつては地区のほとんどが五輪姓だったそうだ。ただし、本家筋の人だけが「ごりん」姓を名乗り、本家筋の人以外は「いつわ」を名乗っていたという。

ミュージシャンとして有名な五輪真弓さんは、お父さんが五輪地区の出身で、敬虔なカトリック信者。おじいさんは教会でオルガンを弾いていたという。当時から音楽好きの一家だったようだ。

五輪真弓さん自身も久賀島を数度訪れたことがあり、デビュー40周年にあたる2013年には久賀島を訪れ、先祖の弾圧の歴史を知ったときに作曲したという「時の流れに〜鳥になれ〜」を折紙展望台で熱唱。その様子がNHKで放映された。