御水帳とは、洗礼台帳のこと。キリシタン潜伏期に、洗礼を「御水」、洗礼を授ける人を「お水方」と言ったことに由来する。

大曾教会の最初の御水帳は1870(明治3)年のものである。御水帳には受洗者の両親(江戸時代に生きた)の名前も書かれてあり、その出身地を見ると「オオノ」や「マキノ」、「シツ」といった外海地区の集落名が多い。大曾教会の信徒の出生を知るだけではなく、信徒発見直後の歴史資料としても大変貴重なものである。

現在、この御水帳の複写が長崎市外海歴史民俗資料館に収蔵されている。