大浦天主堂の創建当時を撮影した貴重な写真がある。撮影者は、日本の商業写真の開祖、上野彦馬である。

その写真を見ると、正面に美しいバラ窓(丸い花びら模様の窓)が施されているが、1875年および1879年に増改築された後の写真を見ると、正面のバラ窓はなくなっている。あのバラ窓はどこにいったのか?

答えは、旧羅典神学校(キリシタン資料室)に入る前に注意深く大浦天主堂後部の壁を眺めると発見できる。理由は不明だが、創建当時の形そのままに今の場所に移動されたと考えられている。