おらしょ こころ旅

平戸の聖地と集落

キリスト教が伝わる以前から続く自然崇拝思想に重ねて自然の山などを崇敬し、キリシタンの殉教地を聖地とすることにより、自らのかたちで信仰をひそかに続けた潜伏キリシタンの集落である。禁教期の春日集落の潜伏キリシタンは、キリスト教が伝わる以前から山岳信仰の場とされてきた安満岳に対して自らの信仰を重ねて崇拝した。さらに彼らは、禁教初期にキリシタンの処刑が行われた中江ノ島を殉教地として崇敬し、洗礼などに使う聖水採取の場とした。解禁後もカトリックに復帰することはなく、禁教期以来の信仰形態を維持し続けたが、現在ではほぼ消滅している。

世界文化遺産

春日集落

長崎県平戸島の西岸にある。【登録資産グループ/平戸の聖地と集落】

県北

安満岳

長崎県平戸島の西岸に位置する標高534mの山である。【登録資産グループ/平戸の聖地と集落】

県北

中江ノ島

長崎県平戸島北西岸の沖合2kmに位置する長さ400m、幅50mの無人島。【登録資産グループ/平戸の聖地と集落】

県北

丸尾山

春日の棚田の中央にある小さな丘(丸尾山)の頂に、「丸尾様」と呼ばれる石祠がある。春日沖で難破した海難者をまつったと伝えられており、住民から大切な場所とされてきた。

県北

潜伏キリシタンの墓地(堂山遺跡)

住民が稲荷様としてまつる祠の周辺で発見されたキリシタン時代のものと考えられる墓地で、こぶし大の石が長方形に組まれている。

県北

博物館・資料館

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