1862年3月、浦上のキリシタンが大浦天主堂を訪れ、神父に信仰を告白した。250年間、潜伏しながら信仰を継承してきた日本人がいたという奇跡「信徒発見」。しかしそれは同時に、再び始まる弾圧をも意味していた。
キリシタンたちはバスチャンが残した4つの予言を信じて、250年もの間、親から子へと信仰を継承していった。
明治時代、五島崩れは久賀島から始まる。
諸外国から強く非難された政府は、やがてキリシタン信仰を認めた。
潜伏キリシタンたちは先祖からの言い伝えを固く忠実に守り継いでいた。
そして、予言通りに神父はやってきた。
日本のキリシタンは本当に絶えてしまったのだろうか。
懐疑的であった神父たちを励ます奇跡が起きた。
黒島で初めてミサが行われた頃、時代はまだ禁教政策の中にあった。
神父は人目につかぬよう変装して黒島に渡った。