2024.7.10
前回訪ねた平原キリシタン墓碑から車で約15分、西海市西彼町の亀浦郷、波静かな大村湾を望む小干浦の岬の突端に、一つのキリシタン殉教碑が立てられています。1624年、この地で殉教した四五郎左衛門親子の遺骨が眠っていて、日本で発見された唯一の殉教者の遺骨とさ...
2024.7.3
西海市は元々大村領だった地域で、大村純忠が開いた南蛮貿易港、横瀬浦や中浦ジュリアンのふるさと、中浦など、キリシタンの歴史が各地に息づいています。今回、田植えの美しい時期に訪れた西彼町のキリシタン墓碑も、今から400年以上前のものと思われる古いものです。
2024.6.26
時津港沖に浮かぶ鷹島は、キリスト教が禁止されていた1617年にナワレトとエルナンドの両神父と伝道師が処刑された地。今回は、その鷹島を眺めた後、そのような厳しい弾圧の中、密かに琴海の寺に身を寄せ、信徒たちを守ったといわれる大村純忠の娘、伊奈ゆかりの地を...
2024.6.19
古くは時津街道で賑わった地域であり、日本二十六聖人が京都から処刑地である西坂までを目指す途中、東彼杵から船で大村湾を渡り、時津港に上陸しました。時津港には二十六聖人が上陸したことを示す記念碑が立てられていますが、他にも時津にはキリシタンの歴史の足...
2023.11.29
国内にあるキリシタン墓碑の中でも、和洋折衷の碑銘がある川棚町のキリシタン墓碑はとても珍しく、美しいといわれています。今回は、この美しいキリシタン墓碑を見学後、九州のマッターホルンといわれる虚空蔵山の山並みや大村湾を望む大崎半島等、川棚町の美しい景...
2023.11.22
東彼杵郡に唯一存在するカトリックの教会が川棚教会。1950年、オーストラリア人フリン神父によって教会が始まり、現教会堂は1966年に建てられました。今回はコスモスなどの秋の草花が美しい日向(ひなた)の棚田を散策後、美しいマリア像と日本二十六聖人の最年少、...
2023.11.15
かつて大村領だった波佐見。1600年代はキリスト教が栄え、原マルチノのような偉大な司祭も生み出しています。禁教期以降、キリスト教の信者はいなくなり、現在も教会などの施設はありませんが、野々川集落の墓地に残るキリシタン墓碑の存在に、はるか昔のキリシタン...
2023.11.8
天正遣欧少年使節の一人、原マルチノは波佐見の出身と伝えられ、波佐見町総合文化会館(ウェイブホール)の敷地内にりっぱな銅像が建てられ、その功績が讃えられています。今回は改めて、原マルチノの銅像を訪ねた後、収穫後ののんびりした鬼木の棚田に足をのばして...
2023.11.1
波佐見町は、安土桃山時代、日本初のキリシタン大名、大村純忠が領する波佐見村として大村領となり、キリスト教が広まりました。江戸時代からは焼き物の産地として栄え、今もたくさんの窯元が魅力ある商品を作り出しています。今回は波佐見の焼き物の里を巡りながら...
2023.10.25
日本初のキリシタン大名、大村純忠の本拠地であった大村市。今回訪れた帯取殉教地は大村で初めてキリシタンが殉教した地として知られ、最後に立ち寄った宝生寺跡は、純忠が領内の寺社を破壊した時に宝生寺は残して司祭館とし、脇に大きな教会堂を建立した場所で、純...
2023.10.18
キリシタン大名、大村純忠の居城のあった大村は、今も市内各地にキリシタンゆかりのスポットが存在しています。今回訪ねた今富のキリシタン墓碑は、元々「慶長十九年」(1614年)に建てられたものですが、キリシタン禁教時代に入り取り締まりが厳しくなったため、墓...
2023.10.11
千々石ミゲルの墓からのどかな県道を通って、大村市の鈴田牢跡をめざしました。鈴田牢は、1617年7月から1622年9月までの5年間、長崎奉行所に捕えられた宣教師や信者35人が閉じ込められた場所で、非常に狭い鳥かごのような牢屋だったと伝えられています。
2023.10.4
大村湾の南部沿岸に位置する諫早市多良見町は、全国的にも知られる「伊木力みかん」の産地。一帯の山々にはみかんの段々畑が広がり、今の季節は穫れたてのみかんが直売所で販売されています。みかんの香りが漂う伊木力地区に、天正遣欧少年使節の一人で数奇な人生を...
2023.8.9
前回の大島から、明治時代に造られた石原岳堡塁へ立ち寄って、横瀬浦公園へ。全く雰囲気の違う2つの公園ですが、どちらもそれぞれに歴史があり、散策しながら心に感じるものがある公園です。特に、横瀬浦公園一帯は今回紹介した以外にもキリシタンゆかりのスポットが...
2023.8.2
西彼杵半島から橋でつながっている大島を抜けると、崎戸島に入ります。崎戸も風光明媚な島で見所がたくさん。また、大島のもう一つの教会、太田尾教会は現在の中村大司教を輩出した教会で、今も熱心な信徒さんによって信仰が守られています。美しい教会堂も見る価値...
2023.7.26
西彼杵半島と橋でつながっている大島は、かつて炭鉱で栄えた島。炭鉱に働きに来る人たちの中にはカトリックの人たちも多く、昔からあった太田尾教会の巡回協会として約60年前に建てられたのが間瀬(ませ)教会堂。公共施設や商店街などがある賑やかな場所にあります。
2023.7.19
16世紀に天正遣欧少年使節の一員としてローマに渡った中浦ジュリアン。西洋の文化を学んで帰国した後は、禁教期にも関わらず宣教活動を続けました。最後は捕らえられ西坂で殉教しますが、ジュリアンの偉大な功績は今も語り継がれています。今回はそんなジュリアン...
2023.1.25
今回は、世界遺産巡礼の道「キリシタン大名と少年使節の道」の10番目のルート、諫早市の中心部から郊外の唐比まで歩く、約13.5キロのコースです。見所は諫早氏の歴史に触れる市内中心部ですが、のどかな田園風景を眺めながら歩く唐比までの道のりもアップダウンが少...
2023.1.18
今回は、巡礼路25「大村城下を通り、峠の古道を歩く」の後半をご紹介。かつて多くの旅人が歩き、異国の文化を運んだ長崎街道を満喫できるコースです。鈴田峠は日本歴史の道100選にも選ばれている風情ある散策路。大村市郊外の岩松あたりから昔ながらの風景が広がり、...
2023.1.11
今年も引き続き世界遺産巡礼のルートを参考に、周辺のスポットなども楽しみながら散策します。今回は「キリシタン大名と少年使節の道」をテーマに、巡礼路25「大村城下を通り、峠の古道を歩く」の前半をご紹介。大村駅前を出発して、風情ある城下町通りを歩きます。
2014.10.7