2024.6.12
黒瀬の辻殉教地の大きな十字架の裏に回ると、林の中にひっそりとガスパル西の墓があります。墓には目印に松の木が植えられ、禁教期にも大切に守られていました。その松で作られた十字架が、山田教会堂の祭壇に飾られています。
2024.6.5
近年、全国的に人気の「あごだし」ですが、平戸市では昔からあごが代表的な特産品で、今も日本有数の産地でもあります。昔ながらの味、ご当地名物のあごだしラーメンも不動の人気。腹ごしらえして、生月巡礼のメインスポットでもある黒瀬の辻に向かいました。
2024.5.29
平戸市生月にある壱部地区は、キリシタンで松浦藩の家臣だった壱部氏の旧領地で、潜伏したキリシタンの子孫らによって、1884年に最初の教会が建てられ、現在地の教会は1964年に建てられました。両脇の門柱に可愛い天使が立つ、見た目も可愛い教会堂です。
2024.5.22
平戸市生月は、明治時代になり禁教令が解かれた後もなお、自分たちが密かに守ってきた信仰形態を貫き通したかくれキリシタンの方たちが住んでいた地区が点在しています。今回訪れた焼山周辺もその一つで、焼山の御堂は堺目地区のかくれキリシタンの信仰対象である「...
2024.5.15
平戸市生月の舘浦(たちうら)の土地の守り神である比売(ひめ)神社が、毎年祇園祭や例大祭で神輿巡礼の際の御旅所にしているのが、キリシタンの殉教地、千人塚。20年ほど前までは、山田集落のかくれキリシタンの人たちが中江ノ島参りの際には立ち寄っていたという歴史...
2023.8.23
前回に引き続き小値賀島をぶらり。小値賀島は潜伏キリシタンの歴史を刻む野崎島のほか、遣唐使の時代からアジア貿易の要衝として栄え、後には捕鯨やアワビ漁でも賑わいました。夏は島が一番美しい季節。自然の風景を楽しみながら、小値賀の歴史スポットをたずねました。
2023.8.16
夏と言えば島旅、ということで小値賀島をぶらりと散策。小値賀島は属島の野崎島の集落跡が世界遺産の構成資産にもなっている信仰の島。野崎島の野首集落に立つ旧野首教会が有名ですが、野崎島が無人島になってからは、小値賀の祈りの場は小値賀教会堂になり、今も厳...
2023.7.12
今回は、佐世保中心部のベイエリア、鹿子前の九十九島パールシーリゾートから九十九島の絶景ポイントを訪ねます。その途中で訪ねる鹿子前教会堂や船越教会堂は、黒島や平戸、五島から移住した信徒や、軍関連や漁業に携わる信徒が増加したため、1950年代に創建された...
2023.7.5
19世紀半ばに五島や外海、田平などから信徒が移住してきた神崎地区。昭和5年に建てられた教会は、異国情緒を漂わせるゴシック様式で「神崎天主堂」と呼ばれ、県内の天主堂の中でも美しい教会として知られていました。老朽化の為に2004年に新築された現教会も荘厳な造...
2023.6.28
褥崎(しとねざき)教会は、一説には、島原・天草一揆に敗れて五島へ逃れた信徒がキリシタン弾圧の追及をさらに逃れてこの地に住み着いた人たちの子孫とも言われています。明治になって信仰が自由になると、最初浜辺に民家風の聖堂を持ち祈りをささげていたそうですが...
2023.6.21
県北のカトリックの教会は、外海や平戸、五島などの潜伏キリシタンを先祖に持つ信徒たちが移住して建てたものがほとんどです。今回訪ねた大加勢教会も1930年頃外海などから鹿町の炭鉱で働く信徒が集まりはじめ、1931年に約16戸の信徒によって初代の教会が建てられま...
2023.6.14
その昔、長崎県北部から佐賀県北部の海を仕切っていた水軍、松浦党。「海の武士団」とも呼ばれ、源平合戦の壇ノ浦の戦いでは平家方の水軍の主力となったことが記録されています。現在の松浦市は火力発電所とアジを代表とする水産物の宝庫。また市内には移住者によっ...
2023.6.7
松浦鉄道の西木場駅にほど近い場所にある西木場教会堂は、1936年に聖フランシスコ・ザビエル渡来400年記念事業として建てられました。設計は教会建築で有名な鉄川与助です。教会の近くには教会が運営する保育園やおつげのマリア修道会などもあり、一帯は厳かな祈りの...
2023.5.31
平戸市から松浦市に向かう松浦鉄道沿いに広がる静かな里山には、明治期に黒島や五島、外海などから移住した潜伏キリシタンの子孫がつくった教会堂が点在します。今回訪れた福崎教会堂もその一つで、今は巡回教会になっていますが、炭鉱が栄えていた頃は多くの信徒た...
2023.5.24
平戸市の入口の田平地区には前回ご紹介した田平天主堂の他に、平戸口教会と福崎教会があります。どの教会も、潜伏キリシタンの子孫が移住してできた教会です。今回は平戸瀬戸を見下ろす平戸口教会と、禁教期に火刑によって殉教したカミュロ・コンスタンツォ神父ゆか...
2023.5.17
平戸大橋のたもとに広がる平戸市田平町にある田平天主堂は、明治期に黒島や外海の信徒たちが移住してできた瀬戸山集落に立っています。現在は建物の老朽化でモルタルが一部落下したため、一般の観光客は内部の見学はできなくなっていますが、外観を眺めるだけでもそ...
2023.5.10
平戸島の安満岳を中心として防風石垣や石塀を備える春日、獅、根獅子、宝亀、田崎、神鳥、紐差の集落は、かくれキリシタンの伝統を引き継ぎつつ、島ならではの伝統的な生活が営まれているということで「平戸島の文化的景観」に指定されています。今回はその中から宝...
2023.5.3
キリスト教とゆかりの深い長崎県ですが、その始まりは1551年、フランシスコ・ザビエルが平戸に来航し、松浦家の家臣らにキリスト教を伝えたことに始まります。当時は南蛮貿易で栄え、「天門寺」という教会堂も建てられ、外国人宣教師が行き交っていた平戸。今回は、...
2023.4.26
キリスト教とゆかりの深い長崎県ですが、その始まりは1551年、フランシスコ・ザビエルが平戸に来航し、松浦家の家臣らにキリスト教を伝えたことに始まります。当時は南蛮貿易で栄え、「天門寺」という教会堂も建てられ、外国人宣教師が行き交っていた平戸。今回は、...
2022.11.30
今回も「キリシタン大名と少年使節の道」をテーマに歩きます。世界遺産巡礼の道の巡礼路21、ハウステンボスからかつて松浦藩の殿様が歩いた道、平戸往還を通って波佐見町まで歩く、少しハードではありますが風情あふれるコースです。めざす波佐見町は天正遣欧少年使...
2014.10.7