おらしょ こころ旅

Vol.84

椿の島

2016年2月8日 公開

2月8日は「つばきの日」。「つ(2)ば(8)き」という語呂合わせをもとに五島市が制定したそうです。

五島列島は、古くから知られるヤブツバキの自生地。その数は約900万本と日本一の規模を誇っており、椿油の生産も盛んに行われています。

五島の教会には、ステンドグラスをはじめ、祭壇や支柱、天井などの内部装飾に椿の花をモチーフにした意匠がほどこされています。それは聖なる信仰の心を椿の花の美しさに託して表現しているようにも思えます。

潜伏キリシタンが守り伝えてきた「マリア十五玄義図」には、白い椿を手にした聖母マリアが描かれています。このもととなる原図には聖母マリアの象徴である白いバラが描かれているのですが、当時の日本にはバラがなかったため、椿に見立てたのではないかともいわれています。

五島列島に移住した多くのキリシタンの出身地である外海地方には、日本人伝道士バスチャンによるこんな椿の木の伝説ものこっています(コラム「聖なる木、バスチャンの椿」)。

椿の島 五島市では、2月13日(土曜日)から28日(日曜日)まで「五島椿まつり」が開催されます。マラソン大会、フォトコンテスト、観光ツアーなど、冬の五島を満喫できる多彩なイベントがいっぱいです。ぜひお出かけください。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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