おらしょ こころ旅

Vol.72

七五三に思う

2015年11月16日 公開

この時期、着物姿の子どもの手をひいた家族連れをよく見かけます。そのたびに「あっ、もう七五三か」と、めぐる季節の早さを実感してしまいます。

わが子の七五三はバブル全盛期のころ。先日、アルバムを開いてみると、着物姿の幼子の両脇に、肩パットの入った大きめのスーツを着た刈り上げヘアの私と、ボディコンと呼ばれた細いスーツに身を包んだ妻の写真が出てきました。

まだ若かった夫婦が子どもの晴れの日に用意した流行のファッション。もうとっくに大人になった子どもがこの写真を見たら、きっと大声で笑うに違いありません。

七五三の起源には諸説があるようですが、11月15日にお参りするようになったのは江戸時代かららしく、五代将軍徳川綱吉の長男徳松の健康を祈ったのが始まりだといわれています。

当時は子どもの死亡率が高かったため、無事に成長したことへの感謝と、これからの将来と長寿を願う意味があったのでしょう。

七五三のお祝いは神社やお寺で行うのが一般的ですが、カトリックの教会や幼稚園でも行われているようです。子どもたちの健やかな成長は、宗教を越えた大人たち共通の願いということなのかもしれませんね。

多くの書籍を発行している『聖母の騎士社』(長崎市本河内)のホームページを見ると、書籍外商品として七五三の祝袋がありました。

「在庫限り」と書いてありましたので、今日はもう完売になっているかもしれませんが、祝袋に描かれた愛らしい絵柄とともに、この取り組みが温かい風を心に運んでくれました。

来週はこの『聖母の騎士社』を創設したコルベ神父のお話です。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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