おらしょ こころ旅

Vol.6

長崎の鐘

2014年8月5日 公開

「歌のまち」としても知られる長崎。昭和20年代から40年代にかけては長崎を題材にした歌謡曲が次々に発表され、数多くのヒット曲が生まれました。そのなかでも、時代を超えて多くの人々に愛されている歌のひとつに「長崎の鐘」があります。

この歌は、1945(昭和20)年8月9日、長崎に原爆が投下され、自らも被爆しながら救護活動を続けた永井隆博士の自伝「長崎の鐘」をもとに作られたそうです。作詞はサトウハチロー、作曲は古関裕而。藤山一郎の美しい歌声がどれほど傷ついた人々の心をなぐさめ、勇気づけたことでしょう。

 「長崎の鐘」は、浦上教会のアンジェラスの鐘のこと。原爆により倒壊した浦上教会は、1959(昭和34)年、戦後の苦しい生活のなかで再建され、アンジェラスの鐘も再び美しい音色を取り戻しました。そして戦後から現在へと続くその鐘の調べに人々はさまざまな思いを託してきたのです。

今年も8月9日がやってきます。この日、浦上の丘に響く鐘の音を聞きながら、わたしたちはどんなことを思い、どんなことを願うのでしょうか。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

おらしょ通信一覧
トップ