おらしょ こころ旅

Vol.55

奇跡の力

2015年7月20日 公開

「1回観ても10回(じっかい)」なんてダジャレを言いながら友だちと観た映画『十戒』。旧約聖書の「出エジプト記」をもとにつくられたこの映画は、モーセがイスラエルの民を率いてエジプトから脱出するというお話でした。

チャールトン・ヘストン演じるモーセが神に祈ると、海が二つに割れ、そこにできた道を一行が対岸に向かって歩いていくという壮大なシーンは今でも鮮明におぼえています。

そんな映像も今ではCG(コンピュータグラフィックス)でもっとリアルにつくることができるのでしょうが、当時はどのような方法であの場面を表現したのでしょうか。むしろ昔の手法のほうに興味がわいてきます。

この映画が日本で公開されたのは1958年だそうですから、ぼくらが観たのはリバイバル上映。たぶん長崎駅近くの小さな映画館、高校生のときだったと思います。

映画を観たあと、「あんな奇跡をおこせる力があればなぁ」と夢のようなことばかり考えていた少年も、少しずつ大人になるにつれ、地道に努力することの大切さを知るようになっていったようです。

多くの地域でスタートした今年の夏休み。海や山、プールに行って思い切り夏を楽しむのもいいのですが、とくに小中学生の皆さん、くれぐれも宿題はお忘れなく。計画を立ててこつこつと取り組んでいきましょう。

土壇場で家族のだれかが手伝ってくれるという幸運に恵まれたとしても、やっていなかった宿題がいつのまにかできている! そんな奇跡は決しておきませんからね。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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