おらしょ こころ旅

Vol.33

新たな巡礼地の誕生

2015年2月16日 公開

「えっ、二十六ではなくて十六ですか」。そんな質問が返ってきそうな長崎十六聖人。日本人9人、スペイン人4人、フランス人、イタリア人、フィリピン人各1人からなる16人は、1633年から1637年にかけて長崎の西坂で殉教した人々です。そのなかに生月出身でドミニコ会初の日本人司祭、聖トマス西がいたことから正式には「聖トマス西と十五殉教者」と呼ばれています。

1987年、彼らが日本二十六聖人以来125年ぶりに聖人に列せられたのを記念し、翌年8月、中町教会(長崎市中町)の敷地内に長崎十六聖人殉教者記念碑が建てられ、そのそばにフィリピンで最初に聖人となった聖ロレンソ・ルイス像が設置されました。

しかし今年1月末、中町教会を訪れたところ、記念碑も像もありませんでした。司祭館をたずねてお話をうかがうと、記念碑は大村の殉教地に、ロレンソ像は二十六聖人記念館入口に移設されたとのこと。現在、教会の敷地内では、信徒発見150周年記念「聖トマス西と十五殉教者記念庭園」の整備が進んでいました。

完成予想図をみると、中央に十字架をあしらった石碑があり、そのまわりに聖像16体と樹木を配置。国内外から訪れる巡礼者の新たな祈りの場として期待されています。3月竣工、3月16日(信徒発見記念前日)に祝福式が行われる予定だそうです。完成が楽しみですね。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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