おらしょ こころ旅

Vol.278

教皇の来日

2019年11月18日 公開

その日、何をしていたのかまったくおぼえていないのですが、ニュース番組で観た映像はしっかりと記憶に残っています。

1981年2月26日、降りしきる雪の中、長崎市の松山陸上競技場で教皇ヨハネ・パウロ二世のミサが行われました。

夜も明けきらぬ早朝から集まったカトリック信者は約5万7千人。 気温はマイナス2度。そこには、寒さに負けることなく手を合わせる人々の姿がありました。

ミサが終わると教皇は、日本二十六聖人記念館や大浦天主堂、コルベ神父ゆかりの聖母の騎士修道院などを訪れ、夜10時に特別機で出発。歴史的な訪日の日程は終了しました。

この日洗礼を受けた76人のうちの一人だった知人は、3時間にも及んだミサの様子や、洗礼のあとで多くの皆さんに囲まれたことなどを誇らしく語ってくれました。

あれから38年がたった今年11月23日、教皇フランシスコが来日し、26日までの滞在期間中に東京、⻑崎、広島を訪れることとなっています。

長崎市では24日に爆心地公園と日本二十六聖人殉教地を訪れ、長崎県営野球場(ビッグNスタジアム)で大規模なミサが行われるそうです。

潜伏キリシタンの歴史にもぜひふれていただきたいですね。

今回の教皇の来日テーマは「すべてのいのちを守るため〜PROTECT ALL LIFE」。

死刑廃止を提唱する一方、被爆後の長崎で撮影したとされる「焼き場に立つ少年」の写真に関心を寄せ、核兵器廃絶を訴える教皇のメッセージにも注目したいと思います。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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