おらしょ こころ旅

Vol.262

デモと行列

2019年7月29日 公開

 

犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを認める「逃亡犯条例改正案」の廃案を求める抗議行動が続く香港。

6月に行われたデモには主催者発表で100万から200万人の市民が参加したと伝えられています。

これにより政府は改正案の廃案を受け入れる姿勢に転じましたが、一部の若者らは改正案の即時撤回などを求めて抗議活動を展開。香港情勢は予断を許さない状況となっています。

このコラムが掲載される頃には沈静化していることを願うばかりですが、かといって力で制圧するのではなくあくまでも民主的な方法で解決へと向かってほしいと思います。

「デモ」とはデモンストレーション(demonstration)の略で、ある特定の意思や考えをもった人々が集まり、集団でその主張を公の場で示す行為だとされています。

日本におけるデモで真っ先に思い浮かべるのは、1960年と70年に行われた日米安全保障条約に反対する大規模な抗議デモ、いわゆる「安保闘争」です。

60年の安保闘争では日米安全保障条約が国会で強行採決されたのを受け、デモ隊が連日国会議事堂の周囲を取り囲んで抗議活動を展開。

70年闘争のときは全国の主要な大学でバリケード封鎖が行われるなどデモ活動が継続的に行われました。

デモにはこういった全国的かつ大規模なものばかりではなく、プラカードを掲げてその地域を行進する比較的穏やかなものもあります。

人々が整然と並んで行進するその光景はさながら祭礼のときの行列を彷彿させます。

長崎の行列といえば、精霊流しやおくんちがありますが、かつてキリシタン行列がひんぱんに行われていたという記録も残っています。

果たしてどんなものだったのでしょうか。

次週はそのあたりのお話をしたいと思います。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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    放虎原殉教地

    明暦3年(1657)603人の潜伏キリシタンが発覚した大事件「郡崩れ」に関係する。

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